東京医科歯科大学大学院生の修士課程記録

理系大学院生がブログを始めてみた。

東京医科歯科大学大学院修士課程修了後の進路

久しぶりの投稿になる。

東京医科歯科大学大学院修士課程を「無事に」修了出来た場合の後の進路について、著者が大学院時代に交流した方々を元に、知る範囲で書き連ねていく。なお、企業名等、詳細な就職先については大学当局からは公に公開されていない(無論入学後は確認可能である)ので、その点は配慮を行う。なお、医師、歯科医師、看護師、臨床検査技師等、任意の医療従事者免許を保有・取得見込みであり、修士課程修了後に医療機関への就職を検討している場合は、当記事は一切役に立たないので入学後に教授や就職支援課等に相談を推奨する。同様に、公衆衛生学修士(MPH)も医科歯科で取得可能であるが、少々例外的であるため本記事を当てにするのは控えた方が良い。

 

まず、一般的に修士課程修了後の進路は大きく分けて2つ:

  1. 博士課程への進学
  2. 就職
  3. その他(休学、留年、中退etc)

であり、医科歯科修了後についても原則として大差は無い。

体感ではあるが(数字は断じて正確ではないため、あくまで雰囲気で感じ取ってほしい)、

  1. 博士課程への進学:10-15%
  2. 就職:75~80%
  3. その他:5~10%

といったところか。

 

医科歯科の博士課程は「どちらかと言えば」医学科や歯学科で医師免許、歯科医師免許を取得した学生が多く入学し、修士課程からの内部進学は少数派である。研究室についても、医師免許や歯科医師免許等、臨床免許を持たない場合は基礎医学や理工系寄りの研究室への配属が多い(勿論入学前に配属希望は出せる)。

 

続いて就職だが、やはり就職希望者が圧倒的に多く、所属研究室では私の代は全員就職した。

具体的な会社名は公表は控えるが、所謂大手企業への入社や研究職への内定も特に珍しくなく、それ抜きでも内定未保持で修了した人は私が知る限りでは一人もいない。そもそも医科歯科に入れている時点で知能水準はある程度担保されているので、就職については特に心配する必要は無い(但しWebテスト等、最低限の対策は必ず行うこと。ここ怠るとあっさり落ちる)。

業界については、医科歯科大学である以上当然製薬業界や医療機器業界への就職もいるが、それ以外にもIT,化学,金融,小売等大変幅広い。就職秋業界の多様性を生み出しているのは個人の研究分野もさながら、大学及び高専専攻科で培ったベースに基づいている場合も少なからずある。結局のところ「個人次第」であるが、職に困ることはまずない。

 

最後にその他であり、休学、留年、中退等、一般的にも履歴書的にもネガティブと捉えられる要因だ。私の周囲でも数名おり、現に私自身も進路については残念ながら「その他」である。「その他」になる原因としては、私自身及び実際に「その他」に該当した周囲を見る限りでは環境要因、即ち研究室に耐えられなかった場合が殆どである。詳細は当記事では差し控える。

 

以上である。どうぞ参考までに。